飛ばない飛行機、潜らない潜水艦、浮かばない客船、燃費がおかしい自動車

天下の三菱がおかしい。

これらのトラブルに通底するのは、技術力が落ちていることである。飛行機や潜水艦は問題があれば大惨事になるので先延ばしで時間を稼ごうとする。
自動車の場合バレなければそのまま知らんふりできる。つけはオーナーの燃料代と環境負荷である。技術で行き詰って最後の駆け込み寺が偽装申告となる。東芝と同じように実力が足りなければ最後には数字をいじくってつじつまを合わせる。どこかでそれが明るみになって、その時は後戻りできないほど大きな問題になっている。

国交大臣は車の検査制度を見直すと発言したようだが(4/22日経夕刊)、自主申告に切り替えた時点で、申告者の結果責任が前提となっていたはずだ(VWやタカタの例)。
規制緩和という美名のもとで事業者を甘やかし、問題が起きると国の関与を強めるのでは、いつまでたっても本当に責任を自覚する事業者は生れない。不正申告者にはつけを払わせるのが最強の再発防止策である。