アマゾンの利益を無視する経営

4/24(金)のアマゾン株は、前日比$55.11(14.1%)上昇し、$445.10で引けた。Q1の純損失が$57百万(前年同期は$108百万の利益)であったかにもかかわらず、である。市場は売上が15%増の$227億であったことを評価する。

四半期の売上が$227億であるのに15%増とはすごい。よく似た規模のパナソニックは、11/3期の売上8.5兆円から14/3期には7.6兆円へと減っている。日立は9.3兆円(11/3期)から9.6兆円(14/3期)への微増である。残念ながら日本企業は成長へのモメンタムを失っている。

アマゾンは利益を出さなくても企業価値が増加することをよく理解している。

日本ではROEが一定以上ないと駄目だという議論が広まっているが、ビジネス・モデルを工夫すればROEを気にしないで企業価値・株式価値を高めるやり方はあるのである。多様な考え方のモデルがあるほうが、次の時代のチャンピオンが生まれやすいのではないだろうか。

4/24 ロイター 米アマゾンの第1四半期は15%増収、クラウド事業など好調
http://jp.reuters.com/article/companyNews/idJPKBN0NE2R020150423?symbol=AMZN.O
[23日 ロイター] - 米ネット通販大手アマゾン・ドット・コム(AMZN.O: 株価, 企業情報, レポート)が23日に発表した第1・四半期決算は、売上高が前年同期比15%増の227億ドルと市場予想を上回った。最大の市場である北米の売上高の伸びや、クラウド・コンピューティング・サービス部門が好調だったことが追い風となった。

ただ、純損益は5700万ドル(1株当たり0.12ドル)の赤字。前年同期は1億0800万ドル(同0.23ドル)の利益を計上していた。

トムソン・ロイターエスティメーツがまとめたアナリスト予想平均は売上高が223億9000万ドル、1株損益が0.12ドルの赤字だった。