伊藤忠商事 CPグループと資本提携

伊藤忠は、第3者割当増資でCPが5%弱を保有する事実上の筆頭株主になる。
伊藤忠は、増資で1,024億円を得る一方で、1,100億円の自社株買いとCPFへ870億円(HKD66億、25%取得)の出資を実施する。ネットで946億円の資金流失。

CPは、出資比率を無視すると、ネットで154億円の資金流失。

伊藤忠の持分5%弱とCPFへの25%の出資は、将来価値を含めて等価のはずである。

この取引から伊藤忠がCPに頼み込んだように見えるが、伊藤忠が面子を捨ててでも東南アジアにおける華僑ビジネスから得られるものが大きいと判断したのであろう。どのような成果が出るのか見守りたい。追随者が現れるかも見ものである。

7/25の株価は、+33の1,348で市場は好意的に受け入れた。


ロイター:伊藤忠、タイ財閥に1024億円株式割当て 非資源分野で提携
http://jp.reuters.com/article/companyNews/idJPL4N0PZ29S20140724?symbol=8001.T

[東京 24日 ロイター] - 伊藤忠商事 は24日、タイの財閥チャロン・ポカパングループと資本業務提携を締結したと発表した。

両社は、 アジア地域における食料、化学品、情報通信、金融など非資源分野における事業拡大の機会を共同で開拓するほか、タイや中国、ベトナムなどにおける飼料、畜産、水産関連分野での共同事業を行っていく。

  両社は、これに伴って相互に株式を持ち合うことで合意した。伊藤忠は、同財閥の2社を割当先に1024億円(7800万株)の第三者割当を決議した。発行価格は1313円。払込日は8月15日─9月19日。

一方、伊藤忠は、チャロン・ポカパングループの中核企業で、作物・飼料・水産物などを取り扱っているCPFの株式25%を取得する。

伊藤忠は、新株の発行によって生じる株式の希薄化を防ぐ目的で、発行済み株式総数の4.9%に当たる約7800万株・1100億円を上限とする自社株買いも同時に決議した。取得期間は7月25日から2015年7月24日。

情報開示
http://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr/tdnetg3/20140724/8smq74/140120140724019040.pdf