北海道ではインフラ事業は難しいのか

4/1日経「北海道電力に資本支援」「政投銀が優先株500億円」「債務超過を回避」「原発再稼動なお見えず」

北海道は広すぎてインフラ投資の効率が悪い。これはJR北海道とも共通する問題だ。
日経の記事から思うのは、500億円の資本支援は時間稼ぎのものなのではないかということだ。

発送電分離は政府の大方針のはずだ。資本支援によって時間稼ぎをしている間に発送電分離の準備をする余裕が生まれる。北電の送電部門と発電部門を切り離し、北電を送電会社として残すのが、大方針に沿った方向である。送電部門には高めの送電料を支払うことにより送電に特化した北電は生き残る。発電部門を売却し競争を促すことにより、発電コストは下がる。プラスマイナスゼロになれば上出来ではないか。

今回の資本支援が単に現状の北電の延命策であったら、発送電分離は真っ赤なうそであったということになる。今後の推移を見守りたい。

北電の財務危機を奇貨として発送電分離のモデルを推進できる良いチャンスである。