関西電力「ネガワット」制度の導入を検討

「今夏の電力需給について」平成24年5月15日関西電力関西電力ホームページ)より関連データを抜粋。

法人のお客さま ネガワット入札の実施 [需給逼迫時]負荷抑制による調整力(ネガワット)を広く公募する 需給ギャップを埋めるよう、具体的なスキームを検討中


需給逼迫が発生する可能性について(2,542万KW超過発生日数・時間数)(2,542万KWは大飯3号、4号「446万KW」が稼動しない場合の供給力)

- H19 H20 H21 H22 H23
日数 43 40 21 47 20
時間 362 338 114 421 99
特記 - - (1) - (2)
平均時間/日 8.41 8.45 5.42 8.95 4.95
ピーク超過時間/総時間(%) 4.13 3.85 1.30 4.80 1.12

(1)リーマンショック
(2)政府は10%以上の節電を要請

供給力の内訳(単位:万KW)

- 大飯再稼動なし 大飯再稼動あり 差引
原子力 0 236 236
火力 1,923 1,923 0
水力 254 254 0
揚水 239 449 210
地熱等 5 5 0
融通等 121 121 0
2,542 2,988 446

日刊工業新聞 掲載日 2012年04月24日 13時30分
関西電力、節電効果の買い取り検討
 関西電力は需給調整契約を拡充しても今夏の電力不足が解消しない場合、節電効果を入札で買い取る「ネガワット」制度を導入する検討を始めた。節電効果を電力と同様に市場メカニズムで取引する。導入すると国内電力では初めてになる。
 関電は操業調整や休日の変更などのピーク抑制によって基本料金を割り引く大口顧客向け需給調整契約を今夏も継続。すでに700件から協力の申し出を受けた。ただ大阪府市などから同制度の導入を求められていた。
 関電は7月に最大19・3%の電力が不足する見込み。仮に大飯原発3、4号機(出力236万キロワット)を再稼働しても、10%程度の不足を余儀なくされる。

電力使用制限令が発動される場合には、ネガワット制度は実施されないだろう。