野田首相 「全く理解いただけないならばそういうことになる」

2012.5.1 21:09 産経ニュース「原発ゼロ」の夏も

日米首脳会談後、会見を行った野田佳彦首相=4月30日、米ワシントン(AP)
 【ワシントン=加納宏幸】野田佳彦首相は4月30日の同行記者団との懇談で、関西電力大飯原発福井県)の再稼働問題に関して、地元の理解が得られなければ今夏の原発稼働がゼロになる可能性があるとの認識を示した。
 首相は大飯原発の再稼働について「あくまで地元の一定の理解があるかということだ」と強調した。そのうえで、国内で稼働する原発がゼロの状態で夏を迎える可能性について問われると「(再稼働に)全く理解いただけないならばそういうことになる」と述べた。
 ただ、関西電力が今夏の大幅な電力不足を予測していることを踏まえ「安全性のチェックと必要性の説明と両方しながらどういう判断をいただくかということだ」とも述べ、再稼働に理解を求める考えを示した。
 全国に50基ある商業用原発で唯一稼働する北海道電力泊原発は今月5日に定期検査で停止する。

「全く理解いただけないならばそういうことになる」と人事のように語るこの御仁にこの国の舵取りを委ねて良いのだろうか。「全く理解いただけない」事を想定して、準備しておくのが為政者の役割だろう。逆に「「全く理解いただけない」様な状況に煽り立てていたような発言さえ閣僚からあった。想定外どころか、想定内のことにも対処できないのは、この政権ではいやというほど見てきた。

そんなことは思いたくもないが、経済の足腰を弱めて増税へとひたすらに進むのは、この国の没落を早めようとする陰謀なのか。