ウクライナ戦争は長引きそうな見通し、

ポーランドに着弾したミサイルは、ロシア発とかウクライナ発とか責任を相手に擦り付けようとしている。これが、NATO対ロシアへの戦争に広がるのだろうか。

 

11/17日経Deep Insightは、ロシア国立高等経済学院教授ドミトリー・トレーニンの出稿「米ロ対立、妥協望めず長期化必至」を掲載する。ロシア内部の人物の出稿は珍しい。ロシア側の見方を知る良い教材である。

結論は、米ロの立場が違い過ぎて(注)、和平への妥協は望めず長期化が必至である。

(注)米国際政治学者の言葉を引用して「大国政治に悲劇」と呼ぶ。

米;米国にとっては世界の覇権を握る戦いだ。米国はロシアの戦略的な敗北を望んでいる。

ロ;国家の独立した存続を保ち、独自の外交を展開する。誰かに屈服すれば、過去500年間にわたって掲げてきた政策、独立した外交を貫く大原則が台無しになる。ロシアにとっては自分の生き残り、自分の存在が問われる戦争だ。独立外交が認められなければ、いかなる譲歩にも応じないだろう。

 

11/17ヤフーニュース;日本時間16日未明、ウクライナと国境を接するNATO加盟国ポーランドにミサイルが着弾し、2人が死亡しました。