安倍外交、対ロ蜜月関係は何だったのか
5/1日経風見鶏「対ロシア融和の後遺症」欧州総局長・赤川省吾
遅すぎた謝罪だった。「私はロシアを見誤った。これほどプーチン大統領が帝国主義的な妄想にとりつかれているとは思わなかった」。4月上旬、ドイツのシュタインマイヤー大統領は独メディアとの懇談で公開を口にした。
対ロシアで警戒心に欠け、対話偏重だったドイツ。その政策をけん引したのがシュタインマイヤー氏であった。中略
清算を迫られるのはドイツだけではない。「フランスも甘かった」と悔いるのは共和国前進の党ガトレン上院議員。歴史的な経緯が判断を誤らせた。
欧州の大国独仏が率直にロシアとの過去を反省しているのに、日本はどうか。プーチン大統領との蜜月関係を誇示していた安倍首相からは、何の反省も語られない。ロシアを厳しく批判する岸田首相からは、安倍対ロ外交は間違いだったという指摘はない。
ゼレンスキー大統領がオンライン国会演説で、ドイツと日本に対し長袖のシャツを着ていたのには理由があった。
3/25東京新聞;ロシアとの平和条約交渉に向けた経済協力費として、政府が2016年度から6年間で予算計上した計約265億円のうち、200億円程度を支出していたことが関係者への取材で分かった。
(追記5/8)
日経 日ロ経済協力、官民で投融資3000億円
2016年12月16日 9:29
日本とロシアの政府や企業が進める経済協力の案件数が60を超える見通しとなった。エネルギー開発や医療などの分野を中心に投融資の総額は3000億円規模になる。日本政府は北方領土問題の解決に向けてまず経済協力を深める方針で、案件の具体化は詰めの作業に入った。
日ロ間の経済協力では国際協力銀行(JBIC)が北極圏ヤマル半島の液化天然ガス(LNG)の開発計画に欧州の金融機関と10億ユーロ規模の協調融資を実施する。みずほ銀行と三井住友銀行も国営エネルギー会社のガスプロムに約8億ユーロの協調融資を実施。三井物産は国営電力大手のルスギドロの株式を取得する。