税・社会保険料後払い 2.8兆円 消費者や従業員の拠出分は約1.2兆円

コロナ対策として、企業に税や社会保険料の支払いを1年間猶予していた。この制度は2/1に停止された。

 

4/13日経によれば、1月末時点で税の猶予分は1.75兆円、内約半分は消費税である(約0.9兆円)。

社会保険料は1.05兆円で、7割近くは厚生年金。給与天引きするかは企業に委ねられるが、仮に従業員は半額を給与天引きされていたとすると、従業員の天引き額は0.35兆円。

 

これらは消費者や従業員のカネであり、企業の資金繰りに流用されるのはとんでもないことだ。消費税は消費者から預かった当日か翌日に納付すべきで、年金保険料は給与天引きしたその日に納付するものであるのに、事務上の負担を勘案して、現実的な納付日を定めているにすぎない。

 

企業には大甘で、ワクチンの調達も満足にできない。政策の方向がおかしい。