南北統一への見通し

日経は、これまでの北との交渉経緯から対話は時間稼ぎにされるだけだと警戒を発しているが、金正恩の正月来の動きを追うとこれまでにない新しい解決策を秘めているように思える。金与正をピヨンヤンに派遣したことは、南の実情を視察させ、兄妹ならではの本音の意見交換をしたのではないだろうか。北と南が統合したらどうか、と。また彼の意思を公にしたのだから、成果を得られなければ彼の権威は傷つくことになる。

統合は、金正恩にとって悪い話ではない。彼の体制が維持されることを保証させて、南の経済力を北の国民の生活向上に使えば、平和のアーキテクトとして、世界中から賞賛されるだろう(マッチポンプではあるけれど)。

安倍首相は、昨日トランプ大統領と電話会談を行い、4月初旬にも訪米して政策のすり合わせを行なうことになった。このままでは、交渉のプロセスからはカヤの外になってしまうからだ。これまでの硬直した発言では何も生み出さなかったから止むを得ない。もし米朝対談を日本で開催ということになればすごいことだ。どちらの髪型が奇抜かも見ものだ。

[9日 ロイター] - トランプ米大統領は、北朝鮮金正恩キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長の要請に応じ、5月までに史上初の米朝首脳会談を実施する意向だと、訪米中の韓国特使が8日明らかにした。