安倍首相の施政方針演説;明治天皇が詠まれた御製 戦意の高揚

 

まさか安倍首相は日韓戦争を決意しているのではないかと思わせる施政方針演説だった。

 

安倍首相は施政方針演説の「はじめに」の部分で、明治天皇の歌「しきしまの大和心のおおしさはことある時ぞあらわれにける」を引用し、「明治、大正、昭和、平成。日本人は幾度となく大きな困難に直面した。しかし、そのたびに、大きな底力を発揮し、人々が助け合い、力を合わせることで乗り越えてきました」と述べた。しかし、この明治天皇の御製は、日露戦争開戦に当たって戦意を高揚するためのものであった。

 

この施政演説を正面から批判したのは共産党の志位委員長だった。

志位委員長は28日の記者会見で「日露戦争のさなかに戦意高揚のために使われた歌だ。日本国憲法の平和主義に真っ向から反するものだと強く抗議したい」と非難した。

 

明治から平成までを日本と認識するのは、右翼の日本観である。たかだか150年、それ以前に2000年以上の歴史があることを無視している。