カルロス・ゴーン(CG)解任は第2の真珠湾攻撃のように見えてきた

日産は、CG排除の緒戦に華々しい戦果を上げたように見える。なぜか国内メディアもこぞってCGの不正をはやし立て、CGは金の亡者であるかのように伝える。業績と報酬の関係を説く論は見られない。もう少し長く見ると、この緒戦の奇襲作戦による勝利は真珠湾の後、尻すぼみになった先の大戦をなぞっているように思える。

何故か。日産側は、日産は日本の会社だと思っているように見える。事実は、フランスの会社なのである。最後には親会社の意向に従わなくてはならない。このくびきから逃れるには、ルノーの持株をかなりの高値で買い戻さなければならない。それができる財務の手当はつくのか、本田並みになった企業規模でこれからの業界大変革を乗り切れるのか。先にあるのは、厳しい道のりである。西川社長に先見力があると思いたい。