失業率の低下はアベノミクスの成果か?それを喜べるのか?

安倍内閣発足時(12年12月)の失業率は4.3%だった。18年7月には2.5%に改善した。アベノミクスの成功と受け取られるかもしれないが、就職氷河期のミドル世代が取り残されている。安倍政権の失業対策は、たまたま時流に乗ったというべきで、大きな問題を放置したままである。

9/8日経「大機小機」「失業率は改善したけれど・・・」唯識
今年の計座財政白書から;
「失業率の低下は新規の失業が減少している要因が大きく、失業中の人が就業したことによる寄与は小さい」
「失業から就業の確率は世界金融危機前と同程度の水準」
就職氷河期にまともに就職できなかった人は、現在30代半ば〜40代後半になっている」「まともに就職できなかった人は約150万いる」
「この人たちが老後を迎え生活保護に頼ると、生活保護費は30兆円の増加になる」
「人的資源が浪費されているのであれば、経済成長率が高まるはずがない」
「表面的な失業率の低下に目を奪われて、その原点を見失うことがあってはならない」