米国経済の曲がり角

米経済は好調に見えるが、最近になって黄信号が点滅するようになってきた。基本的な指標は、旺盛な需要に対して米国の供給力が不足していることを示す。これに減税、公共投資が加わると貿易収支の更なる悪化、インフレの昂進へと進む。
今朝起きると、NYDow が665ドル暴落している。株式市場も変調している。

・貯蓄率 2018年1月29日 Bloomberg
26日発表された米実質国内総生産(GDP)速報値によると、昨年10−12月(第4四半期)のGDPは前期比年率2.6%増加。同四半期に大幅拡大した個人消費による寄与が大きかった。一方、可処分所得に占める貯蓄の割合は2.6%と、過去3番目の低さだった。 
貿易赤字 2018/1/5日経
(11月の)米国のモノの貿易赤字は全体で708億9200万ドル(国際収支ベース、季節調整済み)で前月に比べて2.4%増えた。15年3月以来、2年8カ月ぶりの高水準だった。
長期金利 2018/2/1日経
31日の米国債券市場では米長期金利が上昇し、一時2.75%と3年10カ月ぶりの水準をつけた。

1/31日経夕刊・十字路「米貯蓄率が示す経済の弱さ」中前忠