仮想通貨はフェイク通貨

コインチェック(CC)の騒動は収まりそうにない。日経は仮想通貨の利点ばかりを強調していて、危険性の注意を喚起してこなかったのは何か意図があったのか。
これまでの報道でも疑問は晴れない。

・CCが580億円相当のNEMを盗難されたことに対して、投資家に円で460億円払い戻すとした点。
CCは自己資金であると主張しているが、そんなに多額の利益を上げられるのか。
利益を上げていないとすると、NEMの発行・管理するNEM財団の財布と一体化しているのではないか。NEM財団にはNEMの対価として円資産があるから、そこから補填資金が支払われるとすれば、CCの財産状況を気にすることはない。デジタル時代の錬金術だ。
ブロックチェーン(BC)への信頼性。
これまでの報道ではBCは多数によって分散して処理されるので、仮想通貨の行方は追跡可能であるとされていた。ところが今回の事件では、行方は突き止めたものの、それを無効化することが出来ていない。無効化すれば損害はゼロである。1/31日経によれば、匿名通貨というのがあって、それは追跡することさえ出来ない。

危険性を周知してこそ、技術は進歩する。危険性を隠して利点のみを言いふらすのは、その技術の進歩を願っているようであっても、利用されてしまう。
1/31日経夕刊
フェイスブック「仮想通貨の広告禁止」「ICOも対象」