米の原発・石炭発電 不採算による閉鎖

6/1日経によれば、スリーマイル島原発一基とペンシルベニア州の石炭火力発電二基が閉鎖される。理由は、天然ガスとの価格競争に敗れ採算が取れなくなったからである。天然ガス価格はシェール革命で10年前から6割下落し、発電コストと電力料は過去10年で45%下落した。
アメリカの燃料別のシェアは次のように推移している。
天然ガス 16%(2000年) 33%(2015年)
石炭   52%(同)    33%(同)

スリーマイル島原発は事故後に一基で稼動していてコスト面で不利な状況でマージナルな発電設備であるものの、日本で原発の運転コストは最も低いとされているのは怪しくなってきた。

石炭発電も低コストといわれてきたが、排ガス処理コストなどがかさんで競争力を失ってきたのであろう。

日本にとって将来の発電量の見通しを再考させられるのではないか。
トランプ大統領にとってパリ協定から離脱して石炭鉱夫の仕事を復活させるという公約には不都合な真実であろう。