東芝は日経平均の構成銘柄から除外すべき

東芝が「監理・特設注意銘柄」に指定され(3/15/17、特設注意市場銘柄に指定されてから1年半が経過した)、2ヶ月余りが過ぎた。金融商品としての東芝株式が欠陥商品であることを東証は認めているのである。事実、監査法人から決算の意見を表明してもらえず、会社公表の数値が信頼できるかに大きな疑問がもたれる。また、メモリ会社の売却が年度内に完了するかも不明で、売却が終わらなければ来年3月末には上場廃止になる。

それでも東芝日経平均の構成銘柄に留まっている。こんな欠陥商品株価指数の構成銘柄にしていることは、「忖度」があるとしか思えない。

指数採用銘柄で有る以上、年金資産の運用対象となっているだろうし、日経平均を対象とするETFに組み込まれ、パッシブ運用の対象にもなっている。年金受給者や資産運用を行なっている国民には迷惑なことである。国民は財産を東芝に委ねよということなのか。
速やかに日経平均の構成銘柄から外さなければならない。

シャープが日経平均構成銘柄から除外されたケースは分かりやすかった。監理・特設注意銘柄は2部へ指定替えされた銘柄より企業価値は劣化しているはずだ。

2016/7/12 16:30
日本経済新聞社は12日、日経平均株価の構成銘柄からシャープを除外し、ヤマハ発動機を採用すると発表した。シャープが東京証券取引所の第2部に指定替えになるため。入れ替えは8月1日に実施する。