女を活躍させない日本

国保守党首候補がテリーザ・メイアンドレア・レッドソムの二人の女性に絞られた。マーガレット・サッチャー以来の女性首相の誕生で亀裂の入った英国社会は修復されるだろうか。英国の党首選は議員が候補者を絞り、最後は党員による選挙で日本とは逆だ。これなら石破茂が総理になっていたかもしれない。

アメリカではエリザベス・ウォーレンヒラリー・クリントンの有力な副大統領候補に浮上している。そうなると、FRB議長のジャネット・ルイス・イエレンを加えて政治・金融のトップがみな女性になる。銃社会で分裂気味のアメリカは女性指導者の下で融和を目指せるか。

それに引き換え日本では女性には土俵にも上げてもらえない状況が続く。
都知事選には小池百合子が名乗りを上げたが、何があってか自民党増田寛也を擁立しようとして、小池都知事を阻止する構えだ。
昨年の自民党総裁選では野田聖子が出馬を阻まれ土俵に上がることすらできなかった。

政府が推進する「すべての女性が輝く社会づくり」や「一億総活躍社会」が空虚なスローガンであることはこれまでの首相の発言のいい加減さでよく分かっているけど、有権者の選ぶ権利が侵されるとしたら由々しいことだ。