東芝メモリー子会社売却、WDの出方

いよいよどん詰まりになって来週までには最終決断が必要になっているようだ(9/7日経)。
ここまで迷走したのは、船頭多くして船山に登るの如しであった。単純に経済合理性で判断すればよかった。

上手くいかなかったのは、WDの抵抗にあるように報じられている。
何度もトップの協議が繰り返されWDの求めていることは分かっているはずだ。
WDの必要としているのは、メモリーの安定供給ではないだろうか。安定供給を一定期間保証してくれと。これに対して東芝経産省は、上場を予定しているメモリー子会社にフリーハンドを与えたいとする(WD向けには安売りをする取り決めになっていると推測される)。それでは将来の安定供給は維持できないので、WDは先々議決権の1/3を握りたいと主張しているのではないか。

依然としてホンハイが交渉先候補に残っている。技術流出を懸念していたなら、とっくに候補から外れているはずだったのに。テリー・ゴウの豪腕で新局面を切り開くことを期待しているのか。