燃料電池自動車(Fuel Cell Vehicle、FCV)とEVは勝負あったか

日産が実用性を高めたEV第2世代リーフを発表した(9/7日経)。
これから量産化が軌道に乗ればさらにコスト安になり普及が加速するだろう。

それに比べるとFCVの話題は少ない。FCVは生き残れるのか。

EVはガソリン車の部品の6割程度でできるとされている。EVが普及すると、自動車会社の生産ラインの人員や下請けへの発注量が、単純計算では4割減ることになる。コストも4割減る(電池のコストが高いのでガソリン車より高い)。

FCVが喧伝されているのは、製造工程が複雑で雇用や下請けへの発注を減らさないことが背景にあるのではないだろうか。役所(国交省経産省)が考えそうなシナリオだ。それでは日本の自動車産業を殺してしまう。世界は低コスト、インフラ整備不用のEVに進んでいくことになろう。

経済政策は現在の仕事や雇用を守るのではなくて、あまった供給力や雇用をどのように他の分野へ振り向けるかである。