EU離脱 英国人はLeavesが好き

英離脱から1ヶ月余りが過ぎ世間の論調はようやく落ち着いてきているようだ。
7/29「大機小機」「英離脱というチャンス」(記恩)は離脱に対して肯定的な評価をしている。
企業経営や経済への影響を中心に離脱にネガティブな報道をしていた日経が少し見方を変えた離脱に肯定的なコラムを掲げるのは面白い。

記恩さんは語る。実は離脱こそが自然な流れだったという英内外の論調に耳を傾けたくなる、と。自然な流れだというのは、一つには金融グローバリズムの行き過ぎにより配分に対する不満が臨界点に達していた。もう一つは、EUの枠組みでは経済成長の糧であるイノベーションが起こらず、その果実も期待できないということである。
そして、グローバル社会への不満を行動に出して主張し始めた英米は一足先に国や経済のあり方を考えるチャンスを持てたのかもしれない。
茶葉と離脱をかけて「英国人はLeaves 好き」というジョークが広まっているそうだ。

離脱とイノベーションを関連付ける論は始めてだ。孫社長には朗報ですね。
新しい時代への入り口なのか、それとも単なる空騒ぎなのか。もう少し時間が要る。

7/28日経・経済教室「EUは生き残れるか、中」遠藤乾・北海道大学教授は、グローバル化―国家主権―民主主義はトリレンマ状態にあると指摘した。
三立は出来ない、一つは犠牲にするしかない、という。