政府はワクチン在庫を精査するそうだ。問題は物流システムだ。
6/25日経は「職場接種加速で逼迫」「過剰確保・偏在 解消へ」と伝える。
ワクチン在庫を精査しても現場が疲弊するだけで、解決策は出てこない。問題は、物流システムが不全であることである。
政府の物流システムは需要を二重計上している可能性が高く、これが幻の需要超過と幻の需給逼迫を生み出している。
6/25日経の表から;
単位:百万回 |
需要量 |
対象者 |
自治体の6/末在庫 |
60 |
65歳以上 |
職場・学校 |
33 |
殆どが64歳以下 |
大規模接種場 |
12 |
65歳以上 |
自治体のワクチン接種記録システム(VRS)は、住民基本台帳から作成されている。
上の表で重複しているのは、(1)自治体分と大規模接種場分である。大規模接種場へ12百万回分が流れれば、その分自治体分は減らさなくてはならない。ところが、自治体のVRSは、それを反映できるようになっていないようだ。(2)8月以降についても、自治体分と職場・学校分が重複している可能性が高い。
これはいかにも自民党らしい、施設さえ作れば、あとはうまく進むだろうという楽観だ。せっかくデジタル庁を作っても、暴言大臣の下ですぐに動かない。
住民基本台帳は、氏名、生年月日、性別、住所などが記載された住民票を編成したもので、住民の方々に関する事務処理の基礎となるものです。
|
月日 |
|
東京 |
全国(注)
|
1 |
1/7木 |
発令前日 |
2,447 |
7,570 |
2 |
1/13水 |
7府県追加前日 |
1,433 |
5,812 |
3 |
1/21金 |
発令日から2週間後 |
1,471 |
5,670 |
4 |
2/7日 |
最終日(延長される) |
429 |
1,630 |
5 |
3/8月 |
最小感染者 |
116 |
660 |
6 |
3/21日 |
4都県再延長最終日 |
256 |
1,119 |
7 |
4/5日 |
解除2週間後 |
249 |
1,565 |
8 |
4/11日 |
まん延防止前日 |
421 |
2,843 |
9 |
4/25日 |
緊急事態宣言の発令 |
635 |
4,605 |
10 |
6/20日 |
緊急事態宣言最終日 |
376 |
1,308 |
11 |
6/25金 |
参考 |
562 |
1,709 |
(注)日経朝刊に記載された「国内での確認」。