日経が日本はサイバー防衛の人員が世界から遅れると伝える

6/17日経は、各国サイバー部隊の規模の表を掲げる。日本は220人に対し、アメリカは6,000人、中国は10万人だと伝える。

 

これだけを見ると、日本は遅れている、早く追いつかないと大変だと思う。

何も判断基準がないと、そういうキャンペーンに踊らされ、防衛省の作戦に乗ってしまい、防衛省の人員の肥大化が進む。

 

この問題は、資源の最適配分を試すケース・スタデイである。

防衛省全体の人員が国家規模や防衛環境に比べて適正であれば、サイバー部隊の人員が不足していることは、どこか別の部署で人員が過大に配置されていることを意味する。人員が過大に配置されている部署は、他国に比べ相対的に優位性があるはずである。

 

サイバー部隊を増やすという選択は、その優位性のある部署の優位性を削ることを意味する。、サイバー部隊を増やすという選択は、それに伴う得失を厳しく問われなければならない。

 

もし、国全体として防衛に比重を置かなければならないとしたら、別の考慮が必要になる。

だが、イージス・アショアを退けたのであるから、防衛への比重は小さくなったと見られよう。