フランス大統領選:エマニュエル・マクロン

世論調査どおりに順当にマクロン氏が当選(5/7)。一部には、英EU離脱トランプ大統領の当選などがあって番狂わせがあるのではないかという観測があったが、フランスには番狂わせの要素はなかった。
・フランスはEUの創設6カ国(ベルギー、オランダ、ルクセンブルクベネルクス3か国と独仏伊)で、自らが抜け出してEU解体に動くことはフランス人のプライドが許さないだろう。
EUが持ちこたえたとしても、残ったEUはドイツ一強で、フランスはこれに対抗することは出来ない。ドイツに対抗するにはEUに残ってドイツをけん制するとともに、EUの力をレバレッジとしてフランスを強国として振舞わせるのが上策である。

マクロン氏の真価を問われるのはこれからの任期5年間に仏経済を立て直すこととテロ勢力を鎮めることにかかってくる。オランド前大統領並みの実績であれば、国民戦線マリーヌ・ルペンの台頭を許す。