物流危機:再配達はそんなに悪なのか

再配達率が20%(国交省)もあるからヤマトの従業員は昼休みを取れないほど忙しいといわれている。
再配達だけを見れば無駄そのものである。

だが「企業は利益を極大化する」という命題を考慮すると、再配達率20%は利益極大化の均衡点(資源が有効に活用されている)ではないだろうか。

再配達を減らすことに集中すると、事業者は宅配ロッカーを新設し、人員が減らなければそのぶんコスト増になる。利用者はこれまで自宅で荷物を受け取れたのに宅配ロッカーへ行って、重い荷物を持ち帰らなければならない。ルーズ・ルーズの結果になる可能性が高い。
ここまでは、残業代を払わなかった古いヤマトでの考察。宅配料を上げて残業代を払うようになると均衡点は変わるが、今の段階では不明である。