株式市場は底を打ったか

株式市場は不安定な動きを繰り返している。そろそろ底打ちか、さらに下落を続けるのか。

先週(10/21-26)の株式市場では、日経平均はその前の週末22,532円から21,194円へと1,400円近く下落した。ここで信用取引の動きは、売り残が320億円減の7,200億円。買い残は、下落相場では個人の逆張り的投資スタンスから通常は増えるのだが、240億円減の、3.146兆円になった。このことは、買い残の持ち高のうち追い証請求に耐えられず損切りさせられた持ち高がかなりあることを示す。つまり、損切りのために相場がオーバーシュートした可能性がある。翌週月曜日10/29の34円安の21,149円が当面の安値である可能性が出てきた。

そのようなオ−バーシュート局面から相場が反転した例は、ごく最近にもあった。9/25-28の週で、その前の週の23,869円から24,120円へと約260円上昇した。この時は信用売り残は、1,380億円減って9,010億円になった。株価は、その翌週10/2に直近の高値24,270円をつけて、以後下落している。

相場が不安定で下へ向かっても、21,149円を割り込まなければ、当面の底を打ったといえるかもしれない。21,149円をあっさり割り込むようであれば、下落相場はまだ続き、結構規模が大きいかもしれない。来週の動きが注目である。