日銀は金融緩和では物価が上昇しないことを認める

日銀の総括的な検証が発表された。

物価が思うように上がらなかったのは原油価格の下落、消費増税による消費低迷及び新興国経済の減速であると指摘している。日銀は物価は金融政策とは関係なく変動することを認めているのである。
そうであれば金融緩和はそろそろ打ち止めにするのが良さそうだが、その見立てによるのか金融機関への配慮なのか長期国債金利をかさ上げする方針を打ち出している。事実上の金融引き締めを反映してか、夜間での円・ドル相場は円高に振れている。

原油価格を原因の一つにするのは原油価格が上昇すると賃金も上がるという経路があることを証明しなければならないのだが、そこはなおざりになっている。

少しずつ方向転換へ進むのだろうか。