3/26ロイター コラム:クラフト・ハインツ合併、膨らむ投資家の期待と現実

2015年 03月 26日 16:48 JST
http://jp.reuters.com/article/companyNews/idJPKBN0MM0ON20150326

ロイターのコラム記事によれば、企業価値と株式価値は次のように計算される。

EBITDA 2014   クラフト 24億ドル ハインツ 20億ドル
合併による経費削減効果    15億ドル
合併計画発表前のクラフトの株価収益率   18倍
企業価値 (24+20+15)×18       1,060億ドル
純債務                   200億ドル
バークシャー・ハザウェイ保有するハインツの優先証券
80億ドル
差引:株式価値               780億ドル
クラフト株主への割当分(49%)       380億ドル(発表前時価総額、360億ドル)
クラフト株主は、380億ドル相当の株式と特別配当100億ドルを受け取る。

差引:バークシャーなどの持分(51%)    400億ドル

バークシャーなどの出資分          230億ドル
特別配当拠出分               100億ドル
合計                    330億ドル(21%のリターン)           
バークシャーなどの投資Gが本当に成果を出すのは、ここには表われていないシナジー効果をどれだけ毎年積み上げられるかである。もう一つは、海外展開で業容を拡大することである。そうでなければ、面白みのない安定配当株への投資になってしまう。

日本だとカゴメ雪印を吸収するような取引だが、そのような構想を実行する動きは出てくるのだろうか。