A級戦犯法要に哀悼文=自民総裁名で「祖国の礎」―安倍首相

ここまでやって、国内の右翼支持層からは賞賛されるだろうが、海外には首相を攻撃させる材料を与えたオウン・ゴールである。死者を「魂を賭して祖国の礎となられた」と称えても、今生きている私たちには迷惑としかいえない。

「哀悼の誠をささげます」と明言しているのだから、どれだけ説明を尽くしても首相の」真意」を世界に理解させるのは不可能であろう。

8/27 時事通信
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2014.08.27 17:02 記者 : 時事通信社 カテゴリー : 政治・経済・社会 タグ : 時事通信社
 極東国際軍事裁判東京裁判)でA級戦犯として裁かれた元日本軍人らを「昭和殉難者」として追悼するため今年4月に和歌山県で行われた法要に、安倍晋三首相が哀悼の意を示すメッセージを送っていたことが27日、分かった。メッセージ文には、自民党総裁の肩書で「魂を賭して祖国の礎となられた」などと記されていた。

 法要は4月29日、和歌山県高野町高野山奥の院にある「昭和殉難者法務死追悼碑」で行われた。遺族や陸軍士官学校出身者ら約220人が参列。追悼碑は、戦犯の名誉回復と慰霊を目的に1994年に建立され、A、B、C級戦犯として処刑されたり、病死、自殺したりした元軍人らの名が刻まれている。

 首相は「今日の日本の平和と繁栄のため、自らの魂を賭して祖国の礎となられた昭和殉難者のみ霊に謹んで哀悼の誠をささげます」などとしたメッセージを送った。主催者によると、首相は昨年の法要にも党総裁名で同様のメッセージを寄せた。

 菅義偉官房長官は27日の記者会見で、首相の対応について「私人としての行為であり、政府としてのコメントは差し控えたい」と述べた上で、「A級戦犯は、極東国際軍事裁判所で有罪判決を受けた。わが国はサンフランシスコ平和条約で裁判を受諾している」と語った。 
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