安倍政権の合従連衡

太平洋を挟んだ東アジアの情勢は、古代中国の戦国時代の末期を思わせる。

西の強勢国家・秦(中国)、東の大国・斉(アメリカ)、北の大国・趙(ロシア)、北の小国・燕(韓国)、南の大国・楚(アセアン諸国)そしてわが日本は老舗意識の強い韓・魏になぞらえそうだ。

秦による統一と他の六カ国の存亡をかけた策が合従(秦に対抗するため他の六カ国が連合する)連衡(秦が他の六カ国と同盟を結ぶ)であった。

安易なアナロジーは用いるべきではないが、合従や強兵だけではジリ貧を免れそうには思えない。合従や強兵を支える富国が欠かせない。アベノミクスが富国への道であるが、その効果は道半ばのようだ。だからこそ、ここは経済を第一に政策を展開すべきなのではないか。