野党化しつつある民主党

11/23日経「民主、安部批判に照準」「積極緩和・国防軍やり玉」「公開党首討論求める」
投票前に野党転落を当然のように受け入れ、先祖帰りというのか自分たちが何をやるのかを置いておいて、自民党政権公約を批判している。


野党ならそれでも良いのだが、いやしくも政権与党なのだから堂々と自分たちの方針を主張し、論破すればよい。がっぷり四つの政策論争政党政治のあり方の議論を見てみたいが、与党が土俵に上がらないのでは話にならない。


TPPは党首がやると宣言しているのに、例によって決めたくない症候群で行方が見えない。これでは鳩山さんも早まったかなと悔いているかもしれない。


民主党の混乱は、組織の崩壊の過程の典型例を見ているようで、興味深い。たまねぎの皮をむくように純化していけば、芯のないたまねぎには何も残らなくなる。選挙後に向けた布石をどのように打つかが必要とされている。これまでに見るところ、従来型の選挙運動の踏襲で、新しい局面に向かう意思・構想が感じられない。それがあれば、まだこの国の二大政党制への希望が残る。