ソニー、シャープのお粗末

ソニー、シャープのお粗末
本日の日経の報道では、共に赤字見通しを大幅に拡大する。
ソニー最終赤字 2,200億円から5,200億円(米国子会社の繰延税金資産の取崩しが主因)。
シャープ最終赤字 2,900億円から3,800億円(市況の変化の見通しに甘さがあった)。
共に2月初旬の赤字見通しから2ヶ月余りの間に大幅に赤字を拡大している。
投資家はこんな会社に投資できるのか不安になるだろう。パナソニックは2/3に7,800億円の赤字予想を公表しているが、これで踏みとどまることを願う。

これまではソニー、シャープの赤字転落は果敢な戦略の失敗ととらえていたが、戦略云々の前に経営陣のお粗末さがこの赤字見通しにあらわになっている。

日本の電機を立て直すには、カルロス・ゴーンのようなまったくしがらみのない果断に決断実行できる経営者が必要ではないだろうか。そんな人材が日本へ喜んでやって来る環境整備を政府には願いたいのだが、頼みの(?)政策は、4/11日経社説が伝えるように、「高速道路の建設再開を次々と打ち出している」とのことで「低」成長戦略へまっしぐらだ。