訪日客を増やすのは変じゃない

春節に中国から650万人が海外へ旅行に出かけるという。一方で、安倍政権は訪日客を拡大すると唱えている。
どちらかが正解で、どちらかが間違えている。
あるいは国の発展ステージが違えば両方が正解かもしれない。

中国上位10%が日本人より裕福であれば、彼らが海外で爆買いするのは当然である。貧しい日本人はうらやましそうに彼らを眺めるだけである。経済政策の目標は、国民に豊かな生活を送ってもらうことである。安倍首相の目標は、訪日客にとって割安になる日本人のサービスや商品を提供することで、国民が豊かな生活を送ることは眼中にない様だ。


(参考)
2015年に中国に入国した外国人旅客は2598万5400万人である。しかしその相当部分は華人である。出国は5762万600万人で、2015年の旅客数量は3000万人を超す“赤字”である(Zuu online)。
(日本への)外国人入国者数は約2,743万人で,前年比約421万人増加し,過去最高 ・ 日本人出国者数は約1,789万人で,前年比約77万人増加(法務省)。.

安倍首相の成長戦略:訪日客数
平成32(2020)年に4千万人、42(2030)年に6千万人とすることを決めた。首相が掲げる名目国内総生産GDP)600兆円の達成に向け、観光施策をその起爆剤にしたい考えだ。