策士・前原誠司の胆力

9/29日経は前原代表が、民進党希望の党に合流することを提案したと報じている。
党代表になって間もない(9/1選出)のに事実上の解党に踏み切るのには驚いた。
ただこれが単なる暴虎馮河ではないのは、先への期待が見えるからである。先の野田元代表の自爆解散のようなお先真っ暗な道へ進むのとは大違いである。

政界は三国志のような三人の豪傑が中原に鹿を追う様子になってきた。前原は1962年生まれの55歳。ポスト小池を狙っても十分に若い。

先に前原氏が消費増税の全額を介護や子育て支援に充てると述べたとき、安倍首相なら抱きついてきて争点化を消しにくると読んでいたように思える。安倍首相は簡単にわなに引っ掛かってしまって、前原提案よりましなように見える増税分の一部を充当すると表明した。これで安倍首相は増税タカ派になって、増税ハト派のことはお留守になった。囮になって右サイドへ出てつられた相手方も右サイドへ出てしまって、後方にいた盟友を易々と左サイドへ進出させた。

政治家前原氏の今後を見守りたい。