曖昧さ

理研発生・再生科学総合研究センター副センター長・笹井芳樹氏が亡くなった。恐れていた最悪の進展である。これ以上の才能の損失がないことを願う。

研究不正があったかどうかもわからないうちに、あたかも不正があったかのように人間性まで否定するような非難があったことは残念だ。

どんなに優れた科学者であっても全知全能の神でなければ聖人君主でもない。突出した才能以外は、人間の弱みを抱えた普通の人間である。科学研究上の誤りは、研究結果でのみ判断されるべきであろう。

人々はありもしない理想化される超人を期待し、それがかなえられない時に反動でバッシングに走るのだろうか。