12/27(火)「電力システム改革に関するタスクフォース」による論点整理

タスクフォースによる論点整理が発表された。予想されたように、現状の枠組みを維持しつつ漸進的な改革を行うものであった。

12/28日経には「経産相、公的管理検討を」「出資受け入れ迫る」という記事がある。論点整理は「競争的で開かれた電力市場」を唱えながら、東電には社会主義的な国有化を迫るのは如何なものか。

既存電力会社にとって足かせとなっているのは原子力発電事業だ。原発事業をどのようにしていくかという構想抜きに「わが国の今後の制度設計に当たっての視座と論点」は尽くされないだろう。

なお、タスクフォースの設置は本年10月28日で野田内閣発足の9月2日から2ヶ月近くが過ぎている。いささか、取り組みが遅かったと言わざるを得ない。

(タスクフォースの発足)

「電力システム改革に関するタスクフォース」の設置について
平成2 3年10月28日
経済産業省
1.電力システム改革に関する論点の整理を目的として、経済産業省に「電力システ
ム改革に関するタスクフォース」(以下「タスクフォース」という。)を置く。
2.タスクフォースの構成員は、次のとおりとする。ただし、議長は、必要があると認
めるときは、構成員を追加することができる。
議長経済産業大臣
構成員経済産業副大臣経済産業大臣政務官
資源エネルギー庁長官、次長、電力・ガス事業部長
経済産業政策局長
その他関係する部局の課室長等
3.11月以降、有識者を招聘し意見交換を精力的に実施し、年内を目処に論点整理
以下、省略