与謝野大臣に捧げる歌一首

百人一首97 権中納言藤原定家 1162-1241

来ぬ人を まつほの浦の夕なぎに 焼くや藻塩の 身もこがれつつ

歌意:恋人を待つがいつまでも来ない。その待っている松ほの浦で夕なぎとなり、藻塩を焼くように身も焼けるようにもだえている。

政治的含意:来ぬ人(財政再建)は何時になったら出来るのだろう。麻生内閣で経済・財政担当相の時、リーマンショックによる百年に一度の危機への対策として、史上最大の44兆円の国債発行を行い、財政は危機的になった。その44兆円の国債発行が菅政権に抱きつかれ発行限度額となり、財政再建はますます遠のき、身もだえするような焦燥感にとらわれている。

コメント:定家は先に後鳥羽上皇に重用されたが、承久の変(1221)で上皇隠岐に配流になると定家は上皇との連絡を絶ち、鎌倉幕府に近い西園寺公経のもとで昇進を重ねることになる。

この大臣の財政再建への思いは筋金入りであることは認めるが、巡り合わせが悪いのか現実はいつも逆方向になってしまう。そのような、運気の乏しい方ではまた同じことが起きるのではないかと危惧する。