国の設営するワクチン接種会場は機能するか

政府は10,000人/日の接種能力のある会場を東京と大阪に設営するようだ。5/7の記者会見で、菅首相は「一日百万回の接種」を宣言した。1億人を対象として、2回接種する必要があるから、休みなしで7か月かかる計算。年内の終了は微妙だ。

 

接種を担う自治体では、いろいろな接種方法が模索されている。

練馬区には練馬区モデルと称されるモデルがある。区の民間クリニックをメインに使う方法だ。これは、医療従事者と被接種者にストレスのない方法だろう。

 

政府は10,000人や百万人という規模でやっている感を出そうとしているのだろうか。戦中と変わらない巨艦巨砲主義のように見えてくる。利用者ファーストには見えない。医療資源の無駄遣い。

 

練馬区モデルの概要. 個別接種と集団接種のベストミックスにより短期間で接種完了; 診療所での個別接種をメインに、集団接種会場がカバー。

 

国費を投入して巨大クラスターが出来たなんて悲劇(喜劇?)が起こらないことを祈る。

 

東京新聞4/25:政府は新型コロナウイルスのワクチン接種に関し、自治体が運営するのとは別に、大規模な接種会場を運営する方向で検討に入った。国が会場を開設し、1日1万人規模の対応を可能とする。東京、大阪への設置を想定し、世界的にも遅れているとされるワクチン接種を加速させる考えだ。打ち手不足に対応するため、医師の資格を持つ自衛隊員らの活用も検討する。政府関係者が25日、明らかにした。

 

5/8大機小機「緊急事態宣言の動学的不整合性」甲虫

それまでは(コロナが終息するまでは)、場当たり的な対応でなく、一貫性のある政策を続けることが必要だ。政府が説明責任を果たすことで、人々の信頼を勝ち取っていくことが、結果的には望ましい経済社会を実現する上で有用である。