日銀の言葉遊び 潔く失敗を認めよ

9/20日経夕刊「消費者物価8月0.5%上昇」「伸び、2年1ヶ月ぶり低さ」

日銀は7月の政策決定会合後の声明で物価上昇のモメンタムが損なわれそうになれば「ちゅうちょなく金融緩和措置を講じる」との一文を加えていた。

 

8月の結果は、「モメンタムが損なわれそうに」なったのではなく「モメンタムが損なわれた」のだが、「ちゅうちょなく金融緩和措置を講じる」ことはなかった。

 

9月18-19日の金融政策決定会合とは、1日の違いがあるとはいえ、それをエクスキューズにすることは出来ない。

 

2年で達成すると豪語していたのに、既に6年半が経過している。明らかに間違えていたのだから、新しい方向を目指すのが全うなやり方である。

言葉遣いで現状をもてあそぶのは、止めなければいけない。

名馬のたてがみを切る心無きファンを悲しむ

1993年、94年にG1を3勝した名馬・ビワハヤヒデのたてがみが「切られた」と、報道された。15日には日高町の「ヴェルサイユファーム」でタイキシャトルローズキングダム、18日には「うらかわ優駿ビレッジ・アエル」でウイニングチケットがたてがみを切られている。

これらの名馬は、30歳近く。

 

思えば、ディープやキンカメは、毎年240頭ほどの過酷なノルマをこなし、早世した。ゆったりと暮らせてあげれたら長生きできたと思う。経済動物の宿命なのか。

イチロー シアトルでの引退式のスピーチ

The Japan Times sports より

https://www.japantimes.co.jp/sports/2019/09/15/baseball/mlb/ichiro-thanks-mariners-fans-english-pregame-ceremony/#.XX7MRi77SK8

Former Seattle Mariners player Ichiro Suzuki pauses while giving a speech during a ceremony in which he was given Mariners' Franchise Achievement Award on Saturday(9/14) in Seattle. | AP

Ichiro thanks Mariners fans in English during pregame ceremony

 

“When I retired that night in Tokyo, I had an incomplete feeling because the great fans of Seattle could not be there. Tonight, I want to express my appreciation to you for your touching support over the years,” Suzuki said.

 

“When I came to Seattle in 2001, no position player had ever come from Japan before. The one you got was 27 years old, small and skinny. And unknown.”

 

“You had every reason not to accept me. However, you welcomed me with open arms and you have never stopped, even when I left and came back. I was so grateful for the chance to return in 2018, and the reason is you fans. Thank you Seattle.”

 

Afterwards, Suzuki opened up in Japanese about giving the speech in English.

 

“At first I thought it would be difficult but I talked with the team. It was conveyed that it would be important for them as well. So I felt I’d try my best,” he said.

 

“I wrote it in Japanese and then translated it to English, and it just barely turned into these sentences. Somehow I practiced with that atmosphere.”

これからの時代で成功するには、SNSを使いこなすこと

ツイッターで成功を得たのは、トランプ大統領とゾゾの前澤友作社長である。

徒手空拳で世の中のヒーローになるのは、SNSが有効な武器になることを思い知らされた。

 

前澤氏は記者会見で「僕自身の経営手法は感性をメインとしていた。時代の雰囲気や香りを直感的に感じ取った経営手法を取っていた。そのため、読み違えたり、調子が悪いときにいくつか失敗したこともあった」と語ったのは、トランプ大統領が本能と直感でツイートするのと同じだ。

 

この二人には、多くの人をひきつける発信力と時代性があるのだ。普通の人にない才能である。誰でもが彼らと同じようになれることはない。

 

話題は変わるが、前澤氏は36%の持ち株のうち30%(2,400億円相当、税率20%)をTOBに応じるとされる。ゾゾの経営からきっぱりと身を引くことと併せると、このTOBは前澤氏へのゴールデン・パラシュート(買収する側が、買収される側の経営陣に巨額の退職金を支払い、買収目的を達成する場合)であるように思われる。

 

政府案同一労働同一賃金のごまかし

同一労働同一賃金について、どの賃金を標準にするかについて、法律には規定されていなく、ガイドラインや通達で定められている内容について否定的な論調を目にする。

すなわち、「現行の年功賃金が標準」という考え方についてである。

 

この結果、既に職種別賃金が成り立っている派遣社員の賃金まで、派遣先の年功賃金に併せるべきという、時代錯誤の内容となっている、と。

 

日経の経済教室や大機小機でこの問題が取り上げられている。

年功賃金を壊すことを恐れているのかもしれないが、この国の政治家の洞察力と胆力が問われている。

 

日経の問題提起したコラム;

・9/11日経経済教室「70歳雇用時代の正社員改革 定年 制・年功賃金、矛盾広げる」八代尚弘・昭和女子大学特命教授

・9/12日経大機小機「非正社員をどうなくすのか」吾妻橋

日産は企業統治が機能したのか

日産の西川CEOが辞任した。その経緯を日経が伝える。伝えらている内情からは、9/11日経社説「日産社長の辞任を主導した社外取締役」とは別の姿が浮かぶ。社外取締役の中にも、株主側に立つ取締役と西川氏側に立つ取締役がいるということである。

西川氏側を擁護する取締役は、なぜそれが株主利益になるのかを説明する必要があった。

 

日産の経営の建て直しは道半ばである。取締役会の構成メンバーの見直しも必要である。

 

9/10日経

ケリー被告が投げかけた報酬への疑惑に対し、株主総会前日の24日、西川社長が説明する臨時取締役会が設定された。だが西川社長の解任動議がだされると恐れた一部の社外取締役が中止に動いて流れた。

 

9/11日経

西川氏の早期辞任の流れがほぼ固まる中1人が異議を唱えた。日産幹部によると、経産省出身で使命委員会の委員長を務める豊田正和氏が「もう少し時間をかけて後任を選んでもいいのではないか」と提案した。

多くの出席者は納得しない。「一ヶ月で決められないのか」の問いかけに「うーん…」と豊田氏はしばらく黙り込んだ。そして「2ヵ月、10月までならば何とかできる」と絞り出した。西川氏の早期辞任が事実上決まった瞬間だった。

 

Brexitの行方

英上院は6日、10月末の欧州連合(EU)からの離脱期限を延期する法案を承認した。法案はエリザベス女王の裁可を経て、9日までに成立する見通しだ。野党は内閣不信任案に棄権して、ボリス・ジョンソン首相に議会を解散させない。このままでは、ジョンソン首相は政権を投げ出すかもしれない。そうなるのも、英世論が3分されていて、議員は支持者の意向を配慮しなければならないからだ。

 

soft brexit(SB)はテリーザ・メイ首相で頓挫した。 hard brexit(HB)のジョンソン首相は風前の灯だ。残るのは stay in the eu(SE)だが、今度はその路線は、SBとHBに阻止されるだろう。

英政局は、もうしばらくは混迷が続きそうである。

 

それとも、EaglesHotel California のように、離れられなくなるのか。

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